ベルクロ テクニック
ベルクロ・テクニック
ベルクロ(マジックテープ、面ファスナーとも呼ばれます)は、ベースになるシートに、フックとそれが引っかかるループが植え込まれていて、押しつけるとこれらの引っかかりで素材が固定される構造です。
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自助具作成上の注意点は、
ベルクロの特性ループ面は柔らかく、フック面は硬い・布などに引っかかりやすいという性質を考慮して、使う場所を計画する。
剥がれにくい取りつけ方をする。
といったことが、重要になります。
ベルクロの得意な固定は、1番は横ずれに対する固定で、次は2つの沿った面を垂直に剥がす力に対する固定です。剥がすためには、ベルクロの面をしならせてフックをループを少しずつ剥がすということになります。
リングを使った折り返しは、引っ張りに対して抵抗する力が2倍になると共に、もっとも得意な横ずれで固定できるためよく利用されます。リング通し・あるいは抜け止め、リングの止め方などが工夫点になります。リングを通る部分は、ベルクロのループ面を通します。
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ループとフックが寄せ植えになったフリーマジックは、リングの折り返し部分を自由に設定できるため、よく使われるようになってきました。
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固定方法は、縫製、接着、カシメ、ステープル、釘などが使われます。
固定が剥がれるのは端からですから、端に剥がしの力がかからないことがポイントになります。
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ベルクロを切った部分の、フック列の端1列か2列を切ってしまう。ハサミやニッパーなどでフックの曲がった先端を切ってしまうことで、ベルクロの端を引っ張り上げる力を、少し内側にずらすことができます。接着の場合は、吸盤の様に力を受けることができますし、縫製の場合には、切ったフックの部分とフックのない縁の部分を縫っておくことで、強度が増します。
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ベルクロのコーナーをカットしておく
角の部分は、引っかかってめくれ上がりやすい、肌に当たると痛いなど、問題となりますから手を入れておきます。
コーナーをカットしておくだけでチクチク当たるのの予防できます。接着して固定する場合は、さらに丸く切っておくと剥がれを予防できます。
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肌や衣類にフックが当たりにくい向きに、フック面を設定するのがデザイン上のポイントになります。
衣類への引っ掛かりを防ぐには、外したらすぐに閉じておく、閉じられない場合には、保護用にループの切れ端をつけられるように用意しておくことなども有効です。(洗濯するときにも、これをつけておきましょう。)